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こんな状況を想像してみて下さい。もし子犬を迎える直前あるいは直後に飼い主がドッグトレーナーに相談していたら・・・。

それが実現できれば、犬とその飼い主達にとって世界はずいぶんハッピーなものとなるでしょう。トレーナーには行動と気質の問題、トレーニングの問題を予防するノウハウがありますが、ブリーダーや獣医師、ペットショップのスタッフのように子犬の飼い主に早期に接触できる機会がありません。子犬が問題を抱えて初めてトレーナーを探す飼い主がほとんどなのです。パピークラスに通うずっと以前に問題を発達させてしまう子犬が多いため、クラスで過ごす時間のほとんどをリハビリに費やさざるを得ないのです。残念なことに飼い主がトレーナーに相談するまでに、犬は生後半年から2年になっており、すでにその頃までには問題解決に相当の時間がかかり、困難で、時には危険なこともあるのです。


そのような状況にあったとしても、昨今のドッグトレーナーはインターネットを非常に良く活用しています。この「子犬育てのイニシアチブ」をビジネスに役立ててみてはいかがでしょうか?


1. 「子イヌを飼うまえに」と「子イヌを飼ったあとに」の2冊の無料電子書籍をダウンロードし、ご自分の名前と問い合わせ先を記載してカスタマイズします。(ページの最後のリンクよりご覧になれます。)

2. この2冊の電子書籍と合わせて、飼い主のための子犬育てのイニシアチブのURLをすべてのクライアントにメールで送り、そのクライアントの犬を飼っているすべての友人隣人に転送するように強く勧めてもらうのです。

3. この2冊の電子書籍と合わせ、犬の専門家のための子犬育てのイニシアチブのURLを他のすべての犬の専門家(ブリーダー、獣医師、ペットショップ、シェルター)にメールで送信し、さらにお持ちのデータベースにある地域の新聞社、ラジオ局、テレビ局にも送信しましょう。まだデータベースをお持ちでないのであれば、今から作り始めましょう。鍵はプロモーションです。ドッグトレーナーがかつて行ったことのないプロモーションを始めようではありませんか。


ブリーダークラブ、ケンネルクラブ、獣医師会などの月例会、また獣医クリニックの昼休みにレクチャーをさせてもらいましょう。ブリーダーには、子犬の資質(遺伝子)を充分に開花させるためには教育(社会化とトレーニング)が必要不可欠であることを訴えましょう。


失敗させないトイレのしつけと噛むおもちゃのトレーニングによるオートシェーピングの環境作りがいかに簡単にできるか、また子犬が8週齢になるまでにケンネルでの人に対する安全な社会化がいかに重要であるかを強調するのです。獣医師には、子犬が長時間過ごす場所と短時間過ごす場所が設置されているか、また子犬の留守番準備プログラムが機能しているかを飼い主宅の訪問相談でチェックすることの緊急性を訴えましょう。パピークラスではオフリードでの指導がなされているので、子犬は噛みつきの抑制を学び、人に対する社会化が継続できるため、成犬になった時にはハンドリングや診察が安全かつスムーズに行えることを説明しましょう。


つまり、犬は周りに人がいてもリラックスできるため、噛みつこうなどとは考えもせず、万が一首根っこをつかまれたり、手荒な扱いを受けたり、挑発されて噛みついてしまったとしても、その歯が人に危害を与えることはないことも説明しましょう。さらにペットショップ、シェルター、動物愛護団体を訪れる一般の人を対象とした、無料Q&Aセッション、ミニ・レクチャー、ビデオ・ナイトなどを企画してもいいでしょう。


「子犬育てのイニシアチブ」の概念を題材としてメディアに積極的に売り込みましょう。新聞社、地元のテレビやラジオ局に、トレーニングされた子犬や成犬を連れていきます。継続してアピールしなければメディアからは受け入れられません。また、スポンサーからの援助金があればさらに心強いものです。ですから地元の大企業に問い合わせをし、この教育的プログラムのスポンサーになってもらいましょう。


問い合わせをするだけなら損はしません。会社所有者の中には犬を飼っている人も少なくありませんし、会社の宣伝広告に動物が登場すれば多くの注目を浴びることを彼らならわかっているのです。アメリカではタコス、イギリスではトイレットペーパーの好調な売り上げに、犬が多大な貢献をしています。今こそ犬達自身、犬の教育の権利、そして犬のクオリティー・オブ・ライフをプロモーションする時なのです。それを瞬く間に実現できるのがメディアです。ですからアピールし続けましょう。

さらに、デジタル・メディアも考慮に入れましょう。ドッグブログ、電子ニュースレター、YouTube、ソーシャル・メディアなどを通じて意志を伝えましょう。何もしない(社会化、家庭のルールや基本マナーを子犬に教えることを怠る)というだけで子犬がダメになってしまうことを、飼い主は今すぐにでも認識すべきなのです。


また子犬を育て、トレーニングすることがどれほど楽しいものなのか、飼い主に実感してもらう必要があります。マスコミによって、ドッグトレーニングに関する多くの間違った情報が伝えられており、トレーニングは嫌な仕事で、犬は敵であり、手荒に扱い、罰を与える必要があると考えている飼い主も少なくありません。ドッグトレーニングに対する人々の見方を変えるべく、最大限の努力をすべきなのです。犬は人間の最良の友であり、犬に教育を与えながら共に暮らすことは喜びであり、かつ価値のあることなのですから。


子犬と接触する機会を得たならば、今までのプロモーションを無駄にしてはなりません。パピークラスはオフリードで指導し、将来起こりうる問題の早期警告サインを見逃してはなりません。子犬が人や他の子犬と一緒に遊ばない、あるいは遊び噛みをしなければ、噛みつきの抑制を身につけることができず、成犬になってから手荒な扱いや挑発行為を受けて反発した時に、その歯が相手に危害を与える可能性が高くなるのです。


呼ばれたらおずおずと近づいて来たり、逃げ去ったり、なかなか捕まえられなかったり、手を出されれば首をすくめたり、抱かれたら嫌がったりする、このような徴候はすべて犬と飼い主の関係が崩れ始めていることを物語っています。イライラして犬の首根っこをつかまえたり、手荒に扱うような飼い主にも注意が必要です。古典的条件付けをたくさん行い、基本的マナーを教えることで、問題はつぼみのうちに摘み取ってしまいましょう。以下の項目を忘れないようにパピークラスを指導しましょう。


1. 子犬に噛みつきの抑制を身につけさせる。
2. 人に対する社会化を継続する。
3. 子犬をオフリードにし、誘惑刺激のある環境の中での子犬のコントロールの仕方を飼い主に教える。 犬対犬の社会化は噛みつきの抑制を身につけさせるうえで必要不可欠です。ですから子犬が遊べるということを釣り餌に、飼い主をパピークラスに呼び寄せましょう。
詳細に関しては、イアン・ダンバー博士著「良いパピークラスとは?(What Makes A Good Puppy Class?)」を読んで下さい。


★この取り組みでトレーナーが受ける恩恵(メリット)とは?
言うまでもないことですが、飼い主が子犬を連れてこない限り、子犬をトレーニングすることは不可能です。ブリーダー、獣医師、ペットショップ、シェルター、マスコミに対して、かつてないほどの大がかりなプロモーションを行わなければなりません。そうすれば犬の専門家達が力を合わせてこのイニシアチブ(取り組み)を遂行できるのです。トレーナーという立場から全体的展望が見えているはずです。


トレーナーはブリーダーの犬をトレーニングし、獣医師やペットショップのオーナーが子犬の飼い主に何をアドバイスしているかを知り、飼い主やシェルターの抱える問題を理解しています。他のすべての犬の専門家に子犬のトレーニングの重要性を訴えるべきなのです。そうすれば、予想がつきやすく、予防可能で、かつありがちな問題を解決する必要がなくなります。それによって得る利益は計り知れません。クライアントが増えるだけでなく、楽しみも増え、逆に悲しい思いをせずにすむようになるのです。

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